主に、オンラインTRPGシルバーレインの「あまの兄姉妹」、エンドブレイカー!の「シュルツ・ウェイド」の日々の日記(仮プレとかも)を気が向き次第記入するところ。 気が向いたら更新なので毎日というわけではない。
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Sirver Rain IF Another despair ~「籤運が悪かったからなぁ」~
2007-10-22 Mon 00:59
またまた遅くなってしまいました、申し訳ないです。
頑張って潜入調査序章を書いてみました。
感想や指摘事項などございましたらコメントに書いておいてください!



【IF Another despair side:syugeibu】「籤運が悪かったからなぁ」


日本と言う国は、現在蜘蛛の糸で綱渡りをしているかの如く不安定で何時が解しても可笑しくない状態にあった。
能力者狩りとも取れる、政府の打ち出した【能力者管理計画】による能力者に首輪をつけ、自らの管理下に置く政策。
この政策は多くの国民の反感を買ったが、それも直ぐに沈静化の一途を辿った。
2ヶ月ほど前に、政府が行った『凶悪な反政府組織の壊滅作戦』によって──。
逆らう者、疑問を挟み拒んだ者は一切の余地もなく『凶悪なテロリスト』として処断される。
国民にその意識を植え付けたのだ。
碌に身を守る術を持たぬ国民達は口を噤むより他無かった。
恐怖による統治、それを政府は行っているのだ。
この事態に関し、世界は沈黙を保っている…否、関わる余裕がないのだ。
世界中でゴースト及び来訪者との遭遇戦、殲滅戦、防衛戦が繰り広げられているのだ。
そして、一番手酷く深刻なダメージを受けている日本に、誰が目を向ける余裕があろうか?
国民を脅かすのはゴースト、来訪者、そして───政府。
国を守るのは…故郷を守る為に戦う自治組織、この乱に乗じて利益と理想を求める企業達───そして政府率いる警察と自衛隊なのだ。


【20XX年 封鎖特区 横浜】

 始まりにして終わりの地、鎌倉。
 世界結界はもはや意味をなさず、
 敵性来訪者の来襲、そしてシルバーレインによるゴーストの発生により荒廃した地。
 そのすぐ隣に存在する特区。
 終末のお隣さん、とも揶揄されるもう一つの封鎖特区。
【封鎖特区・横浜】
 この物語は、世界の終りの一歩手前で紡がれる。
伊勢原市 AC本社ビル 会長室

この日、会長室には多くの【極秘】と銘打たれた文書の束が積み上げられていた。
「参りましたわね…」
その書類を眺めて、ACの若きワンマン会長、冬美は若干困ったように眉を顰めた。
積み上げられた書類は全てが『政府からの戦闘支援要請』であった。
その数、ぱっと見ただけで200以上はありそうだ。
拠点・地域防衛、輸送車両の護衛、要人警護、ゴースト・来訪者の殲滅、『凶悪なテロリスト』の排除。
多種多様な依頼が舞い込んでいた。
「上等じゃない…やって見せるわ!」
と、冬美が意気込むが、実際に頑張るのは彼女ではなく、兄の夏優と傭兵部隊である事を忘れてはいけないだろう。

しかし過剰な数の依頼に対し、ACの傭兵部隊の戦力は明らかに戦力不足であった。
ならば、と冬美は発想を転換し『地域住人の雇用』と『地域への人道支援』を執り行うことにした。
コレに関しては当初、ACの役員会で意見が真っ二つに割れた。
最も役員会で紛糾したのが『地域への人道支援』である。
『モラル』面では名を売れるが、代替として多額の出費を伴う。
平時ならば人道支援によって、名声が高まり、企業としての価値が高まる事もある。
だが、今は平時ではなく戦時である。
名声が高まるか、企業価値が高まるか…そういった面で激しく意見が対立したのだ。

企業は体質として『利益』を求めなければいけない。
それは企業が発展し、社員の生活を守るためである。
今回の会長の方針で、この戦時に短期で『利益』が得られるとは思えなかった役員が半数なのだ。
そして、長期でみれば十分『利益』が得られると考えた役員もまた半数だったのだ。
最終的にはワンマンで有名な会長の鶴の一声で方針の決定が告げられた。
この件に関し、内部で少々対立などがあったが最終的に全役員が納得するのはまた後の話であった。



今回の依頼受理決定により、最も頭を悩ませているのが天野夏優だった。
一番の命題は部隊編成である。
先ず、戦闘部隊は急に用意できる物ではないのだ。

それに、現地雇用を行うにしても、その現地の住民達がそのまま戦力になるとは限らないのだ。
戦闘に対する適正や本人の希望との調整、武装を始め、様々な物資の調達。
仮にそれらがクリアできたとしてその次に最低限の訓練をクリアさせなければ使い物にはならないだろう。
現在、ACが所有する傭兵部隊の数だが、人数だけで言えば大隊(約550人)程である。
しかし、この全てが戦闘要員と言うわけではない。
戦闘要員となると、その6割の約330人程度である。
この中で、戦闘指揮が取れる人間となると1割にも届かないだろう。
「取り敢えず、現状は部隊を大きく二つに分けて行動を取るか」
一つは夏優が指揮を取り、もう一つは部隊の戦技指導教官であり、
元自衛隊教導部隊所属の灰原司郎に依頼することにした。

「って、訳で司郎さん、頼んで良いかい?」
「相変わらず唐突だな、ナツ坊は」
呆れた様子でガタイの良い中年の男は苦笑する。
彼は夏優にとって古くからの知人であり、育ての親とも取れる人物だ。
白髪混じりの髪をがりがりと引っ掻きながら司郎は「しょうがねーな」と言って部隊指揮官の任を引き受けた。
「そういえば、ACの方針…現地雇用を行うと聞いたが、本気か?」
「……あぁ、現状では、とにかく戦力や支援を行う人員が不足しているからなぁ。
 集めて教育しながら戦っていくしかないよ、マジで」
夏優の諦めの混じった言葉に司郎は頭を抱えた。
民兵の部隊を、ようやく彼がギリギリ納得できるだけの教育を終えたばかりだと言うのに、
次は現地雇用の民兵を「教育しながら任務を行え」という状況はドコまでも最悪だ。
ゴーストや来訪者、そして強盗や敵対を行っている能力者の戦闘能力は途方もなく高い。
それが何故かと言えば、生物としての能力の高さや普通の人間が持ち得ない【能力】故である。
それらに【普通の人間】が対抗する為、ACが開発したのが【機動装甲服】である。
コレを使うことによって、何とか少しはマトモに遣り合える様になったと言うのが現実だ。
しかし、ソレも扱い方をマスターすれば、の話だ。
機動装甲服による身体能力強化により、新米が一番やるのが【自爆】である。
文字道理に爆発するわけではなく、高まった身体能力に認識が追いつかず、
壁に激突したり味方と衝突したり、はたまたゴーストに体当たりするようになってしまったりである。
軽ければ全治2週間程度、重ければ永遠の別離である。
だが、扱いこなせば能力者と遜色ない戦闘を行い、勝利を収めることも出来よう。
ソレを現実に為したのが藤原元というナツの部下である元・任侠の男だった。
彼には現在、第1機動小隊の小隊長を任せている。

「そういえばナツ坊、さつきからお菓子は回ってきてるか?」
さつきからの【お菓子】とは、政府が極秘で行っていると言う能力者の実験施設に関する情報収集のことであった。
「いや、未だめぼしいお菓子は入っていないみたいだ」
「───そうか」
司郎は溜息をつく。
彼の娘もまた、能力者であった。
だが、此処数ヶ月全くの音信不通であり、
もしかしたら政府に捕えられたのではないか、と言う懸念を持っているのだ。
「政府からの依頼の中には拠点防衛の依頼も数多い。
 可能な限り、無難な所から当たっていくしか無いだろうな」
そう言って夏優は【極秘】と銘打たれた書類の束を机の上にドンと置く。
「取り敢えず、この依頼は全部、基本的には政府部隊との合同任務って形になる。
 今回、政府は主に横浜特区内になんとか確保した拠点を守る事と、
 補給線を維持することを念頭に置いているみたいだ」
そう言って、夏優は依頼書を分別し始める。
そうしていくと、拠点・施設防衛依頼や輸送車両の護衛依頼が多いことが見て取れる。
そして、拠点や施設は併せて9つ。
夏優は地図を用意し、机の引き出しから消しゴムを9つ、人形を二つ取り出す。
そして、地図の上に消しゴムを9つ置く。
それらを拠点や施設に見立てているのだ。
「今回、ウチは大きく2部隊に分かれる。
 俺が指揮する【黄昏】隊と、司郎さんが指揮する【暁】隊だ」
仮面のヒーロー人形を【黄昏】と呼び、銀色の巨人を模した人形を【暁】と称し地図の端に置く。
「先ず、拠点防衛依頼は同時に二つ、受けられる。
 そして輸送車両や要人警護の依頼は、時と場合により拠点部隊から小隊を編成して派遣しようと思う」
消しゴムの傍に人形を置き、さらに小さなロボットの人形とミニチュアカーを並べて地図の上に置く。
「フム…現状では、ソレぐらいしか手が無いのか?
 態々部隊を2つに分ければ戦力が落ちるぞ?
 ソレをさらに減らすとなれば、防衛力に不安が出る」
「本音を言えば、部隊を二つに分けずに拠点防衛や依頼をこなしたいんだけどね。
 今回ばかりはそう言う訳にも行かないだろう」
部隊を分ける理由は、依頼の数が多いこともあるが…。
何よりも情報収集を行なうと言うことが前提なのだ。
そして、情報収集を行うにしても、余りに長い時間を掛けることは出来ない。
夏優からすれば、嘗ての【想い人】の安否と居場所を探らなければならないし。
司郎からすれば、娘の安否を探らなければならない。
どちらにしても、時間が長引けば状況が悪化はすれど良くなることは無いだろう。
そして、それらを考慮すれば二人が拠点防衛依頼を受けて調査するチャンスは1度か2度だけだろう。
「分の悪い賭けだ、マジで」
「ククッ、ナツ坊は昔から籤運が悪かったからなぁ」
げんなりした調子で呟く夏優に司郎は意地の悪い笑みを浮かべてそう言う。
「籤運はワリーけど、生還率は良かったろ?」
「ヤレヤレ、それだけは確かに一目置けるがな」
司郎はそういって肩を竦めた。
「んじゃ、俺はこの防衛依頼を受けてみるよ」
そういって、夏優は一枚の依頼書の束を手に取った。
「それじゃあ、私はこの拠点防衛依頼を行うとしよう」
司郎もまた、一束の依頼書を手に取る。
お互いの拠点と施設はエリア的に近いため、イザと言うときの連携もコレで可能であろう。


この時の選択が、後に吉と出るか凶と出るか…それは未だ誰にも判らない事であった。




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