主に、オンラインTRPGシルバーレインの「あまの兄姉妹」、エンドブレイカー!の「シュルツ・ウェイド」の日々の日記(仮プレとかも)を気が向き次第記入するところ。 気が向いたら更新なので毎日というわけではない。
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告
なつやのにっき:緊急避難先
2007-04-08 Sun 00:13
4月7日
夏優は時と共に廃れていった東京の公団住宅に訪れていた。
「ふぅん?
 ちょっとさびしい感じはあるが、昼間は中々まともじゃないか」
元々は多くの人々が住んでいた団地地帯だ。
草木が乱雑に生えている事を除けば、見た目的に問題は無い。
そして、夏優はしばらく歩くと目的の建物の前にたどり着いた。

「ここが今回の依頼の場所か」

夏優は一人呟き、公団第23号棟に足を踏み入れた。
「必殺、十字斬りっ!! よっ!てりゃぁ!!」
夏優の振るう日本刀と長剣がクロスを描き、労働者の姿をしたリビングデッドを引き裂き、リビングデッドは言葉も放たず倒れ付す。
少々ふざけながらも、夏優は周囲を素早く見回し、このフロアのゴーストを殲滅した事を確認する。

「思っていたよりも、かなり楽な戦いだな」
夏優はゴーストの気配が無い事を確認し、刀と剣を鞘に収める。
慢心、といえば慢心だが、ここで出現するゴーストは皆一様に沈静化しているのだ。
その為、制圧は一人でも今の所、問題は無かった。
なにしろ、夏優は技(アビリティ)は一度も使用していないほどだったのだ。
それは、ゴーストの特殊空間においても同じ事が言えた。
ここの敵は総じて沈静化しており、特殊空間という事に慌てずに攻撃を行えば今の夏優の敵ではなかった。
途中で、何度か白い煙のようなもの…多分、思念体…と遭遇し、少女と思われる声から帰還を促す警告が放たれた。
それは、たぶん善意なのだろうと夏優は思った。
だが、ソレを真に受けて帰るわけには行かない。


そうして、夏優は大して苦労することなく4階に辿りついた。
「この扉は…鍵が閉まってるか。
 ソコの部屋からベランダ沿いに移動するかな?」
一番近くの部屋に移動する。

そこで夏優を待っていたのは。

「───っ!」
床と壁の一面が黒い染みで覆われた畳敷きの部屋。
何らかの規則によって並べられたと思われる座布団。
壁際は大きな姿見が並んでいる。

そして、その瞬間に夏優は依頼主──運命予報士の言葉を思い出す。
『嘗て、その建物では女学生の集団自殺があったらしい。
 記録によれば、何かの儀式を模倣したかのような事件だったらしいのだが…』
その言葉からかんがみれば、なるほど、此処が儀式の行われた場所なのだろう。
だが…。
「おかしいな、親玉のゴーストが出現するのなら、この部屋かと思ったんだが…?」
部屋に置いてある姿見を一つずつ確認し、どれにも異常が無いように感じる。
「仕方ない、他の部屋も確認してみるか」
ベランダ沿いに移動し、直ぐ隣の部屋を確認するが、ゴーストの姿は無い。
「ふむ…珍しいケースかも知れないな」
今まで報告された依頼では、大抵は親玉となるゴーストの居るフロアに足を運べば直ぐに姿を現してきていただけに、夏優は少々驚く。
このフロアは残りは更に隣の部屋と、廊下のみだ。
どちらかに居るだろうと思い、探索を再開する。

そして、隣の部屋に侵入し、何度か見かけた白い煙のようなものを発見した。
(そういえば、いちご貴族で見かけた白い霧のようなものはジャイアントカルシウムだったんだよなぁ。
 もしかして、アレみたいにデカイゴーストがまた出るのか?)
そう考え、夏優は若干鼻白む。
とはいえ、今回の依頼はゴーストの殲滅にあるのだから、戦わなくては意味が無い。
意を決し、夏優は白い煙に近づく。

しかし、煙は直ぐに鏡に吸い込まれるように消え…。
その直後に強烈な思念波が夏優に襲い掛かった。

……どうして妨げるの?
 私達は世界を救わねばならない。
 私達は魔王を倒す力を持った戦士。
 私達を邪魔するものは……魔王の使徒!
 悪の手先よ、この場から消え去れ!


「っ!!何も判っちゃいない癖にッ!!」
思わずそう文句を付けながら夏優は刀と剣を鞘から抜く。
同時にフロアの各所からゴーストが出現し、先ほどの儀式の行われた部屋から強力な力を持ったゴーストの存在を感じ取る。
その力に伴い、怒りと憎悪の思念がフロア全体を支配した!

「ちっ、隠れていやがったか!」
夏優はすぐさま廊下へと向かい、そこに出現していたリビングデッドと地縛霊を剣戟にて葬る。
「フン、やっぱり大した事は無いな」
続けて扉から出てきたギターや傘を持ったリリス達を気の弾幕を張ることで迎撃する。
「まぁ、運が悪かったと思いなっ!!」
文字どうり、彼女達は運が悪かったのだろう。
気の弾丸の雨を何度も受けて何もすることが無くそのまま昇天してしまったのだから。
『消え去れ、魔王の使徒!!』
何人かの少女の声が合わさったような叫びを放つ、大きいリリス…トリスメギストスが扉をくぐってやってきた。
「いや、なんていうかさ…
 その巨体で扉くぐってるシーンって、結構シュールだよな?」
夏優はそれだけ言うと扉をくぐってきたトリスメギストスに向かって渾身の力を込めた刀の一撃を振るった。


ここで行われた少女達の儀式は、間違いなく『世界を護る為に』行ったことなのだろう。
だが…。
「だが、皮肉なもんだな。
 世界を護ろうってヤツラが世界を脅かす存在に成り果てているなんてさ。
 世界を護りたいのなら、少なくともこの儀式は大失敗だったと言わざるを得ないな」
そう言えば…と夏優は更に呟く。
「世間じゃ、前世は正義の戦士だの、なんだのと口にしてる奴らって、サイコとか電波系って呼ばれているんだっけ?」
余計に救いが無いな、と夏優は呟きその場を後にした。



3階にて、一度足を止め、夏優はふと思った。
「ここを、イザって時の緊急避難場所にしたら……」
冬美のアプローチから逃げるための避難場所としては、理想的なのではないか?と思ってみた。
だが…。
「何でだろうな、直ぐにバレて新婚さんのお約束『ごはん?お風呂?それとも…』なんてパターンになりそうな気がする」
しかも、なんでか逃げ切れないという予測が夏優の脳裏を駆け巡る。

依頼には成功したはずなのに、何故だか気分が重いまま夏優は木漏れ日の館へ戻るのだった。
スポンサーサイト
別窓 | Silver Rain | コメント:2 | トラックバック:0
<<なつやのにっき:正義なんて幻想は無い | とある大鎌使いのメモ帳っぽい何か | さつきの日記:なんでたたかうの?>>
この記事のコメント
壁│ω・)キチキチキチキチ………
(脳を犯すやふな、厭な嗤ひ声が聞こへる………
 嗚呼、厭だ厭だ。
 きつと私の頭の中に、一匹の蟲が棲んでいるのだらう)

 ニ ゲ ラ レ マ セ ン ヨ ?


………
ホラー風味で一つ!
2007-04-08 Sun 08:44 | URL | 鳳凰堂・虎鉄 #-[ 内容変更]
あはは…(^^;)
逃げられない気がする…んですか(^^;)
かなり追い詰められちゃってますね…

が、がんば、ですよ><

P.S.
アドバイス、ありがとうございました…♪
私も、かなり楽に制圧できました…♪<第23号棟

2007-04-08 Sun 17:30 | URL | フレア・タカツキ #-[ 内容変更]
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら


| とある大鎌使いのメモ帳っぽい何か |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。