主に、オンラインTRPGシルバーレインの「あまの兄姉妹」、エンドブレイカー!の「シュルツ・ウェイド」の日々の日記(仮プレとかも)を気が向き次第記入するところ。 気が向いたら更新なので毎日というわけではない。
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二人の進路
2007-03-07 Wed 23:29
とある日の夜中。
あまの兄妹は一つの事に頭を悩ませていた。

それは…

「ダメだ、やっぱり良い進路が思いつかない」
「私も、適当な進路が思いつきませんわ」
二人は溜息を付いた。

そう、二人が頭を悩ませていたのは、
この時期の学生ならある程度決まっている【進路希望調査】である。

「正直に言っちまえば、俺は裏家業でも表家業でもどっちでもやっていけるんだけどねぇ…。」
元々、裏家業で金さえ積まれれば自分のポリシーに反しない限りは何でもやってきた【何でも屋】の夏優。
やろうと思えば裏でも表でもそれなりに生きていけるだろう。
ただし、長続きするかは別だが。

「私は…、今の海部野一族の性根を完全に叩き潰した上で、
 まっとうな性根に鍛え上げるという使命がありますわ」
一度は一族と決別しようと思った冬美だったが、やはり海部野一族を捨てることが出来ないようだった。
「あの一族の性根を…ねぇ?」
夏優としては勝手にしてくれと言いたい所だ。
だが、イザって時は巻き込まれるだろうことも、巻き込まれなくても、
何時の間にか首を突っ込んでしまうであろうことも既に理解していた。

しかし。

「それを真っ正直に進路希望調査に書く訳にはいかねーよなぁ」
「同じく、ですわね」
二人揃って溜息をつく。
なら、適当な誤魔化しを書けばいいのだが、この兄妹は変なところでマジメなところがあり、それ故に虚偽を軽々しく書く気にもなれなかったのだ。


しかし、数瞬もする前に冬美が良いことを思いついたとばかりに手を叩く。
「そうですわ、そういえばこういう手もありですわね…」
そういってウフフと笑う姿は夏優にとってどこかコワイモノがあった。
「な、何か良い手でもあったのかよ?
 俺はもう、テキトーに受かりそうな短大か専門学校の名前でも羅列しようかと思ってたんだが」
「私限定で良い手がありましたわ」
冬美限定…その言葉に、嫌な予感が脳裏をよぎる。
「兄さん、今の私たちの姓名を言ってくださる?」
冬美が笑みをこぼしながら言う。
「天野と海部野だな、読みは二つとも一緒だからあんまり意識することは少ないけど」
読みは同じだが、字は違う。
つまり…。
「私と兄さん、戸籍は別の家の人間同士…。
 そもそも、兄さんに言ったってはその戸籍は偽造したものですわ。
 故に書類上では私たち姉妹と兄さんは赤の他人ですわね?」
ここまで言われて、夏優は冬美が何を言わんとしたか悟った。
「ちょ、おまっ!?
 まさか────!!」

「結婚しましょう!兄さん!!」
「却下だっ!!!」


冬美の言葉に間髪入れずに却下を申したてる夏優。
その意義に冬美は…。
「え~」
「え~、じゃない!」
間髪入れずに再び突っ込む夏優。
「ぶ~」
「ぶ~、でもない!!
 てか、急に精神年齢下げてませんかっ!?」
うがぁーっ!と咆えながら文句を言う夏優。
「まぁ、冗談はこのあたりにしておきますか」
「うわっ、もしかして俺ってからかわれただけっすか!?」

その言葉に、冬美はこういった。
「結婚は兄さんの誕生日にでも執り行うとして、
 進路のことですわ」
「結婚は断固反対するとして、ようやく路線復帰か」
やれやれと呟いて、ようやくテンションを落ち着ける夏優。
「んで、どんな進路なのさ?」
「喫茶店の経営なんてどうでしょう?」
喫茶店の経営…夏優も一度は考えた案だった。
「だがな、冬美。
 そんな財政的余裕その他諸々…とにかく無理だろ」
そういう夏優を、冬美は鼻で笑った。
「兄さん、私を誰だとをお思いで?
 これでも資産には【多少】は融通が利きましてよ?」
そういって冬美は数冊の預金通帳を取り出す。
「……」
夏優はそれに目を通す。
「─────んな、アホな」
その預金通帳たちには、満額が記載されていた。
こんな巨大な額は、夏優は実際に流石に見たことがなかった。
「……冬美、自首しろ。
 今なら良い弁護士を紹介するぞ?」
そういう夏優を冬美は軽くスルーして説明を始める。
「兄さん、私が株と外貨をやっているのはご存知ですわね?
 私の資金源は、その二つですわ。
 さてさて、資金も十分ですし、
 何をするにしても資本金で困るということは無いですわよ?
 後は、兄さんがGOサインを出すだけですわ」

そんなこんなで、夏優は喫茶店を本格的に経営するために調理師免許を取るために料理の専門学校へ。
冬美はお嬢様道を貫き通すために寮からそれほど離れていない場所にある女子大学へ通うことを選択した。

この事実は、後の夏優と冬美の将来に大きくかかわることになるのだが。
今の所、二人の未来は確定しているわけではない。
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別窓 | Silver Rain | コメント:3 | トラックバック:0
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この記事のコメント
またやっちまったな~ついでに解説~
またまたイキオイだけでやっちまったSSだなぁ。
でも、実際に夏優と冬美の会話をシミュレートしてみたらこうなりました。

何で喫茶店かというと…。
冬美からみて、夏優が普通にサラリーマンが出来そうとも思えず。
かといって、常に裏家業をさせていては何時野垂れ死ぬかわからないと思ったのです。
それで、現在夏優が喫茶店白鷺庵の店長代理だし、腕だけは悪くないということから喫茶店経営を薦めたのです。

儲かるかどうかは採算度外視ですが(ぁ
2007-03-10 Sat 12:22 | URL | あまの兄妹の背後 #-[ 内容変更]
>結婚しましょう兄さん
ノ゚∀゚)ノ ウッハオケキタコレ
2007-03-11 Sun 20:27 | URL | 鳳凰堂の中の人 #-[ 内容変更]
ふむ・・・、いつもどおり仲の良い兄妹ですね・・・。
そして冬実さんの性格はいつも直球なので浅葱の憧れです・・・。
2007-03-12 Mon 22:24 | URL | 浅葱 #-[ 内容変更]
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