主に、オンラインTRPGシルバーレインの「あまの兄姉妹」、エンドブレイカー!の「シュルツ・ウェイド」の日々の日記(仮プレとかも)を気が向き次第記入するところ。 気が向いたら更新なので毎日というわけではない。
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【狂鬼戦争・ショートなリプレイっぽく】
2008-04-06 Sun 20:55
2008年3月30日 日曜日【狂鬼戦争】

銀誓館とこの事件は、2007年の10月17日…。
劉・瞬成少年と人造地縛霊【鬼】の出会い。
そこから始まった約6ヶ月に及ぶ長い戦い…。
11月には鬼が長野のニュータウンに多数出没し、2月にはベッドタウンで実行されてしまった陰陽都市計画による【陰陽動乱事件】と【狂鬼動乱事件】の二つの事件。
明かされた陰陽都市計画。
そして、陰陽都市計画によって齎された栃木県のニュータウン『栃木もみじヶ丘』の崩壊。
齎された惨劇に目を逸らすことなく、能力者は己の使命、そして怒りを胸に戦いに望むのだった。



◆3月30日、早朝 侵攻開始
銀誓館学園の能力者が総勢およそ5000名も集まって栃木のもみじヶ丘へ其々の思いを馳せていた。
無事に帰れるだろうか?
この戦いに勝てるのだろうか?
このもみじヶ丘に悲劇を齎した者を捉えることが出来るであろうか?
そして、周囲の警戒に当たっていた一人の能力者が言葉を発した。
「そろそろ予定の時刻です」と…。
能力者たちは、嘗て幽霊船の原動力となっていた『彷徨える舵輪』へ意識を集中する。
集中された見えざる思念による力は、やがて舵輪を中心に強力な力の渦となり、それが限界に達した時眩い先行が迸った。
そして、能力者たちの体に大いなる命の力『生命賛歌』の効果が宿ったのだ。

「侵攻…開始!」

誰かの声で能力者たち全員が駆け出した。
嘗ては多くの人々が住んでいたもみじヶ丘だが、今では人の代わりに存在するのが全てゴーストという笑えない状況に成り果てている。
絶対に、この状況のツケは今回の黒幕に払ってもらおう…私はそう思いながらも第一の作戦領域である【もみじヶ丘3丁目】に向かって走っていると、隣にいた兄さんが話しかけてきた。
「冬美、今回の敵はちょいとアレだが、気負いすぎるんじゃないぞ?」
どうやら、私が意気込んだのを見て肩の力を抜けといっているようだ。
「お前は、肩に力入れすぎると直ぐに失敗するからなぁ」
茶化すように言われたが、それは事実なので「えぇ、兄さんも」と言って返す。
「見えてきたぞ…やるぞ、冬美!」
「えぇ、兄さんもお気をつけて!」

5000人にも及ぶ能力者の大攻勢に、3000体のゴーストは成す術もなく波に飲まれるように駆逐されていく。
もみじヶ丘3丁目の殆どの地域で戦闘時間およそ1分という記録を打ち立てのだった。
だが、戦いはまだ始まったばかりである。
ココから先は敵の重要拠点が3つ。
能力者は3手に別れるか、それとも攻略対象を絞るかの選択を迫られる。
「兄さん、私たちは電波塔を攻めましょう」
「……正気か?あっちは今回推奨されていない上に強力な敵が多く居ると言う情報だぞ?」
冬美は判っています、と応えてからこう言った。
「能力者同士、或いは来訪者との大規模戦闘ではメガリスが必要不可欠です。
 そして、今…銀誓館には破壊可能なメガリスがもう残っていません」
つまり、今回は良いが、もしも直ぐにまた大規模な戦闘が会った場合、銀誓館学園はメガリス破壊効果による「生命賛歌」の助力を得られなくなるのだ。
故に、冬美は願わくばこの戦いでメガリスを取得したい、そう考えたのだ。
「……しゃあない、俺も付き合う。電波塔を押さえれば敵の増援も阻止できるしな…試す価値はあるだろう」

その後、二人は多くの能力者たちと共に東川原4丁目に侵攻し、その地の多くのゴーストを撃破。
更に駒をゴミ処理場へと進めるのであった。

●ゴミ処理場
ゴミ処理場に辿り着いた能力者の軍勢を待ち受けていたのは能力者を遥かに上回る戦力を持つゴーストの群れであった。
「敵戦力は五千強か…かなりしんどい戦いになりそうだな」
「ですが、ココを突破し、電波塔を制圧しなければこちらの目標は達成されません」
二人は軽く溜息を着いて自らの戦場へと走り出した。

戦場に出ると一気に混戦模様となり、多くの能力者が分断されたままの戦いを余儀なくされた。
夏優と冬美もまた同じくであった。
「くそ、次から次へと…!」
完全に包囲された夏優はそれでも負けない、倒れない、そして生きるという強い意思の元に二本の剣を振るい続ける。
彼は前衛に立って敵を引き付けつつ打ち倒していたが、それでも明らかに敵の量が多い。
如何に熟練の能力者といえど、多数の敵に間断なく責め続けられれば長くは持たない。
仲間からの支援を期待したかったが、それもまた敵わなかった。
仲間の能力者達もまた、包囲された前衛と分断され、各個撃破の様相を見せ始めていたからだ。
「「もきゅーっ!!」」
2匹のモーラットピュアが火花を放ちながら敵に突撃するが、直ぐに敵に囲まれて多数のゴーストを道連れに力尽きる。
「くっ、もあちゃん!?」
炎の魔弾でゴーストを駆逐していた冬美に一瞬の隙が生まれた。
その隙を突いたゴースト達が一気に間合いを詰める。
「くっ、私を舐めないで欲しいわ!」
「冬美、無理をするな!テメェはさっさとみんなに後を任せて下がっておけ!」
ロッドの先端から魔力弾を放ち、一体のゴーストを沈めるが、冬美は倒しきれなかったゴースト達の攻撃の前に後退を余儀なくされる。
完全に包囲された夏優であったが、まだ余力を残しており、一匹ずつ切り捨てていく。
だが、強力な一撃を放つ紅蓮撃のデメリット、封術により回復手段を失った夏優も次第に追い詰められていく。
そして、遂に白いワニのしっぽから繰り出される強力な一撃で吹き飛ばされる
その一撃により、夏優は一度死んだ…だが、生命賛歌の効果により死の淵から呼び戻される。
「(ぐぅ…、ここいらが潮時か?)」
これ以上は生命賛歌の効果があるとはいえ、戦えば本当に死ぬ可能性があった。
夏優としては負けを認めるのはいやだが、それでも死ぬよりはマシだった。
朦朧とした頭で考えているうちにゴーストの追撃がこようとしていた。
「冗談じゃねえ、後退させてもらうぞ!」
夏優が後退してしばらくもしない内にその戦場での能力者の敗北が決定した。
しかし、他の戦場では能力者たちの視力を尽くした戦いにより東川原4丁目、そして時を同じくしてショッピングモールの制圧に成功した。



・天野夏優、重傷の為戦線を離脱
「東川原4丁目、ショッピングモールの制圧は成功したようですよ、先輩」
でも、オフィス街はダメだったみたいです。
「そうか…」
戦線を離脱した夏優はメディック達救護班に回収され、戦場に急造された救護テントの中で冬美や友人たちの無事を願っていた。
「悔しいもんだな…みんなと共に闘うことも出来ないってのは」
夏優の言葉に隣で治療を施していた夢見が反応する。
「そう、悔しがらないでください。
 皆さんの無事を祈るのもまた戦いですよ」
能力者の祈りは一般人の祈りよりも強力な思念となり加護となるのだ。
それ故に、メディックのメンバー達は常に祈り続ける、前線に立つ能力者たちの無事を。
「…そうだな、無事を願うのもまた、戦い、か」
「えぇ、そうです」
夢見の薄い笑みにつられるように、緊張していた夏優の力もまた抜けていく。
「みんな、無事に生きて帰ってこいよ」


●電波塔



結果的に東川原4丁目の制圧に成功した能力者たちはそのままの勢いで電波塔への侵攻を決めていた。
しかし、ココまでの道のりで幾人もの重傷者が出ており、更なる苦戦は想像に難しくなかった。
事実、この場に残る戦力は約千人。
更に、この場には重傷者まで抱えていた。
彼等は死を覚悟してなお、戦おうと言う猛者たちである。
その彼等を誰がとめることが出来ようか?

「必ず、生きて帰りましょう」

冬美は静かにそう呟き、電波塔に攻撃を仕掛けるのだった。

「うん、そうだね~♪」
何時の間にか、冬美の隣に立っていたさつきがその言葉に同意した。
二人とも、服が既にボロボロであるが、闘う力は未だ十分に残っていた。
「さぁ、やるぜ」
近くに居た揚羽夏希はもまた同じようであった。
そして、その戦意は誰よりも高く、彼女が炎であるのでは、と錯覚させるほどであった。

戦いが始まった。
もとより戦力比は5対1、そして相手は敵勢力の中でも最精鋭の一軍。
勝ち目はなかった、だが、不思議と絶望はなかった。
「いっけぇー!!!」
「魔術式、開放…燃やし尽くせ、炎の魔弾よ!」
さつきが放つ念動剣は鬼ではなく、先ず勝ち目のある妖獣達に向かった。
冬美の炎の魔弾も同じくリビングデッドに向けられた。
「うるぁぁぁぁぁあっ!!!」
夏希もまた、叫びながら炎の一撃、フレイムキャノンをゴーストに見舞っていた。
念動剣が、魔弾が、火炎がゴーストを穿ち、削り、焼き尽くすが後から後から迫るゴースト達。
そして、前衛と後衛が切り離される。
「(いけない、このままじゃさっきと同じ様になる!!)」
冬美は先ほどの戦闘で夏優が孤立した時を思い出し、更に集中して攻撃を行うが…。
「GUAAAAAAA!!!」
接近していた鬼の拳が冬美目掛けて突き出される。
「うごっ!!!」
その一撃を防ぐ事も出来ないまま、叩き伏せられ、冬美は今はこれ以上の戦闘継続が不可能である事を悟った。
さつきも同様に鬼の一撃で戦闘不能になり、既に後退している。
未だ戦場で孤軍奮闘している夏希を目に申し訳なさを感じつつも、二人はこの戦場から後退した。


●未開発地
生命賛歌が発動し、既に半日が経過した頃。
電波塔から撤退した冬美とさつきは悔しさを胸に秘めたまま次の戦場、未開発地に向かった。
こちらは元々攻略を推奨された地域だけあって、戦力が潤沢であった。
「(コレだけの戦力が、先ほどの電波塔にもあれば…)」
今更ではあるが、冬美はそう思わずにはいられなかった。
「お姉ちゃん、また鬼が居るみたい…きをつけよっ!」
さつきが警告したとおり、確かに多くの鬼が居た。
だが、今の戦力ならば…。と冬美は思った。

「行きます…あたって!!」
「みなさん、頑張ってください!」
聞き覚えのある声がどこかで魔弾を放ち、ヒーリングヴォイスやサイコフィールドで支援する。
「さつき、私たちもやりますよ!」
「うん、まっかせといてよ!」
二人は息のあったコンビネーションで鬼に向かって念動剣と炎の魔弾を放ち、鬼を消滅させる。

それから程なくして未開発地での戦闘は能力者の完全勝利と言う形で幕を閉じた。

●奇門遁甲陣

未開発地での戦闘を終えた海部野姉妹は次の戦場、奇門遁甲陣へと向かった。
ここは先ほど、未開発地を攻略している時に別働隊が奇門遁甲陣の術式解除の為に中学校を制圧した為、今では能力者を惑わすまやかしはもうない。
「私はブリギッタ! 人狼騎士の名に賭けてあなたたちを討ちます!」
人狼騎士…の見習い、ブリギッタが鬼たちにそう宣言する。
「気を張るのも良いですけど、あぁんまり前に出過ぎないように御願いしますよー」
と、とある背の高いコートを羽織った能力者が苦笑しながら告げる。
「あ、はい…わかりました」
人狼騎士といえど、ブリギッタはまだ『見習い』と呼ばれる程度だ。
無理はさせられないと思ったのだろう。
「さつき、あなたも前に出過ぎないようにね?」
「言われるまでも無いよぅ♪」

戦力は1:1、つまり50人対50体の様相となった。(数名人間いますが)
その戦いは、始めこそ拮抗していたが、鬼を倒し始めた所で能力者側に勝利が傾き始めていた。
「これで、最後!」
能力者の誰かが、最後に残ったゴーストにトドメを刺し、その戦場での戦いは終わった。
「さて…こちらの除霊建築士の方々には暫くお縄についていただきましょうか」
冬美が力尽きて昏倒している除霊建築士達に向かって不敵な笑みを浮かべながら近付く。
「(うわ~…なんだか楽しそうだけど、怖いな、あの人)」
その姿を見ていた、名もなき能力者Aはそう思いながらも除霊建築士たちの武装解除を行い、拘束していく。
彼等には、この後聴かねばならないことが山ほどあるのだから。

●市庁舎

市庁舎に冬美とさつきが辿り着いた時、市庁舎の屋上に老人……この事件の首謀者が居た。
そして、状況が良く判らないが、市庁舎の至る所からシュプレヒコールが聞こえた。
「「「劉大老! 劉大老! 劉大老!」」」
状況は読めないが、あの老人は劉という名を持つのだろう。
中国人で劉という姓名は別段珍しい物ではないが、その名前に引っ掛かりを覚える。
だが、今と言う状況に置いてそれは些細な事だ。

「ココまで来れば、もうこの戦いもクライマックスよ。 さつき、最後の力を全て振り絞っていくわよ!」
「お、お姉ちゃん元気だねぇ~…わたしもう大分クタクタなんだけど」
さつきは自己申告どおりに全身から疲労感を漂わせており、ツーテールに結んだ髪の毛も力も張りもなく垂れ下がっている。
冬美自身も生命賛歌の影響下にあるとはいえ、大きな疲労感に苛まれていたが、ココを越えれば全てが終わる、終わらせられる。
そう思えば最後に残った力も振り絞れると思えた。
「さぁ、やるわよ!」
「うん、いっくよ~!」

多くの鬼とゴーストフォックスそして除霊建築士が立ちふさがったが、彼等の目に迷いはなかった。
今彼等の頭にあるのは「勝って生き残る」それだけである。
「撃てー!撃って撃って撃ちまくれッ!」「フレイムキャノン、ごー!」「魔弾よ、燃やし尽くしなさい!!」「いっけぇー、光の槍ー!」「ふんがー!ふんがー!ふがふがふんがー!」「もっきゅきゅー!!」
ゾンビハンターの銃弾の雨が、ファイアフォックスの火炎が、魔弾術士の魔弾が、ヘリオンの光が、使役ゴーストの雷撃がゴースト達に、除霊建築士達に一切の慈悲も容赦無しに間断なく降り注ぐ!
凶悪な火線を前に、彼等は抵抗もむなしく敗れ去ってしまう。
「フフ、いつもこの程度で済むのなら良いのですけどね」
消滅するゴーストとこんがり焼けながら昏倒している除霊建築士を見ながら冬美は呟く。

そして、市庁舎周辺の敵は完全に殲滅した。
残るは神社と電波塔だが…。
そう思っていた冬美に夢見から骨伝導の無線機を通じて連絡が入る。
『あ、しゃちょー、聞こえますか?』
「聞こえているわ、どうかしたの?」
夢見からの連絡に少し驚きながら冬美は返事を返す。
『電波塔と神社の敵が撤退したようです』
「……メガリスは?」
『残念ながら…。あちらの皆さんが辿り着いた頃には既に回収された後だったようです』
その言葉に、冬美は「そう」とだけ短く返す。
「逃した物は仕方ないわ、次の機会に期待しましょうか。
 それでは夢見は兄さんを連れて銀誓館の温泉保養地に移動、その後は自由時間にして構わないわ」
『了解です、社長。…ところで、今日って休日出勤って付きます?』
その言葉に、冬美は少しクラッときた。
まさか、ここで勤務の交渉に来るとは…と。
「……しょうがないわね、今日の時給1200円よ。ただし、温泉保養地に付いた後はつけないわよ?」
『えぇ、それで構いません。それじゃあ天野先輩、行きましょうか?』
『あぁ、わぁった、ってこら引っ張るな!痛い痛い千切れ掛けの腕が千切れるって!!!』
無線機から聞こえる無効の会話に少し苦笑しつていると、冬美のそばにさつきが来ていた。
「それじゃあお姉ちゃん、早く温泉にいこっ♪うぉーたーすらいだーって言うのがあるらしいから、わたしそれ楽しみなんだ~♪」
「えぇ、そうね。私も温泉が楽しみだわ♪」

こうして、半日に及んだ長い戦いは終わった。
数え切れないほどの一般人の死者と何人もの能力者の戦死者、負傷者を出しながらも。
除霊建築士達のバックに控える存在たちを捉えることは出来なかったが、今は休む時だ。
そう、自分達に言い聞かせ彼等は【狂鬼戦争】に幕を閉じた。
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